「あ、ホラもうすぐの放送始まるんじゃないv」
「あいつ結構緊張してませんでした?さっきモリ先輩と話してた時。」
「・・・・してたな。」
「ははは!何で校内放送ごときで緊張するんだよ、なぁ。」
「だよなぁ。変なのー。」
「ダメだよ光も、馨も。先輩だって頑張ってるんだから。」
「「ハルヒ、それあんまりフォローになってないと思う。」」
「え?そうかなぁ。」
「良いんだよ、ハルヒはそれで。うん、良いんだよ?」
「先輩に誉められても全然嬉しくない。」
「うっ・・お母さん!!ハルヒが、ハルヒが!」
「・・・・はいはい。」
「もうっ!みんなちゃんと聞かなきゃ!」
〜♪
「・・・始まった。」
「それじゃあ、拗ねてる殿はほっといて聞きますかね。」
「・・・・みんな酷くない?」
「皆様ご機嫌はいかがでしょうか。放送部の一年白鳥でございます。
今日もお昼休みの放送が始まりました。
さて、今週と来週の二週間は生徒の皆様方からのリクエストが多くございました麗しきホスト部の方々への特別インタビューをお送りする事になりました。
先日までの須王様、埴之塚様、銛之塚様に引き続いての今日は、
ホスト部のいつも美しいセットをお作りになっている 様にお来しいただいております。
お忙しい中有難うございます、様。」
「こちらこそ。呼んでもらえて光栄です。今日はよろしくね。」
「は、はいv宜しくお願いいたします!そ、それでは早速質問に移りたいと思います。よろしいでしょうか?」
「うん、いつでもどうぞ。お手柔らかに。」
「ではまず一応、お名前と学年、クラスをお願いします。」
「はーい。 、2年A組、です。」
「次に血液型と誕生日をお願いします。」
「A型。で、誕生日は11月11日。ポッキ―の日。」
「有難うございました。様といえばその美しい栗色の髪の毛と、青い瞳がとてもお似合いですね。
失礼ですがそれは人工的なものなのですか?」
「あぁ、これ?やっぱそんなに目立ってんだ。うーんとね、秘密・・・・とか駄目?(上目遣い)」
「い、いえ、お気になさらないでください!!(顔真っ赤にして)
答えられる範囲で宜しいですよ。では、次に参りますね、
先ほど容姿の事について触れましたが、様のもう一つの特徴といえば部活のお時間などで着ている服装も挙げることができますが?」
「あ、つなぎの事?」
「そうですね、簡単にご説明いただけますか?」
「説明って言ってもなぁ、そうだねぇ・・・俺ってセットとか作るからやっぱ動きやすい格好じゃなきゃいけないし、
かといって学校のジャージとかは汚れるの嫌だったし。
それでいつも家とかで着てたつなぎのことを思いついてってのが始まりかな。」
「いつも着ていらっしゃるのをお見かけするんですけど、あの黄緑のつなぎがとってもお似合いですよねv
やっぱり色などにもお気を使っていらっしゃるんですか?」
「いや、同じ色のやつしか持ってないからただ着てるってだけで。
あんまり服とかに気使ったりしないんだよね俺。」
「そうなんですか!?じゃあいつもつなぎの中に着てらっしゃるオレンジのTシャツとかも?(次の質問にしようと思っていた)」
「あぁ、アレは単にオレンジが好きだから。・・・ハハ、何か適当でゴメンね。
俺オレンジのもの身に付けんのが好きだからTシャツはいつもオレンジ。」
「あ、そうなんですか。み、皆さん!様はオレンジ色がお好きだそうですよ。
きちんとメモはしましたでしょうか?」
「いや、メモとか取らなくても・・・。」
「いえ、皆さん気になっていると思いますよ。様は人気者ですから。」
「そ、そうなんだ・・。あ、有難う。」
「あ、分かりました!」
「え、何?」
「様がつけていらっしゃるピアスも全てオレンジ色ですね。それもやっぱりオレンジ色が好きだからですよね。」
「あ、うん。それもあるし、ピアスが好きっていうのもあるかな。」
「それはアクセサリ―類が好きという事ですか?」
「んーちょっと違うかなぁ・・・。あんまりジャラジャラした感じは好きじゃないんだよねぇ。
だからピアスとかでもシンプルなものしか持ってないし。」
「シンプル・イズ・ベストですものね。」
「あはは、そうだね。」
「それでは、恒例の一問一答をはじめたいと思います。こちらが出す問題に簡単でよいのでお答えください。
この問題には生徒の皆様方から寄せられたものも含まれています。では、様よろしいですか?」
「はぁーい、どうぞ。」
「では始めます。身長・体重を教えてください。」
「えと、170cm。体重は最近はかってないから忘れた。」
「靴のサイズは?」
「靴のサイズまで聞くの!?・・・えっと、24.5とか24とか。」
「自分の体のなかで1番お好きな部分、または自慢できる部分は?」
「うーん。好きな所とかは特にないけど。まぁ指は大切にしてる、かな。」
「今一番大切にしているものは?」
「・・・・ものじゃなくていいなら、在り来たりだけど周りにいる人。物に限定したら、これかな。」
「これですか。そのリストバ・・」
「だぁっ、ダメダメ!口にしちゃダメ。とにかくこれ。内緒だからね?大切にしてるってばれると恥ずかしいから。」
「分かりました。ココだけの秘密という事で。では次に、今はまっている事は?」
「節約。」
「節約、ですか?それはどういったことなんですか。」
「ホスト部の部費をいかに少なく使って豪華で良い物が作れるか。それが今はまってる事かな。
あ、家でも節約はしてるけどね。」
「素晴らしいですね、さすが様です。」
「いやいや、普通だからね・・。」
「お好きな食べ物・嫌いな食べ物を教えてください。」
「甘そうで、甘くないものが好き。嫌いなのは甘過ぎるもの。」
「甘そうで甘くないものとは?」
「例えば、和菓子とか?ほのかに甘いぐらいなら食べれるんだけど、甘過ぎちゃうと気持ち悪くなっちゃうんだよね。」
「あ、それでこの質問がきているんですね。次の質問は多数の女生徒の方から寄せられたものです。
好きなチョコの銘柄は?バレンタインの参考にさせてください。だそうです。」
「チョコの銘柄?・・・・・明治のブラックチョコレート、とかかな。
っていうかこんな答えで良いの?俺、チョコのブランドとか分からないからなぁ・・。」
「いえ、十分だと思います、皆さん参考になさってくださいね。
でも様、昨年のバレンタインには多くのチョコを貰っているお姿をお見かけしましたが、そのチョコはどうなさったのですか?」
「あ、全部おいしく食べさせてもらいました。」
「甘いものがお嫌いなのにですか?」
「うん、皆ちゃんと俺のこと調べてくれてるみたいで、ビターな感じのが多いんだ。
そうじゃなくてもちょっとずつ食べてます。本当にいつも有難う。」
「お優しいんですね。では次に参ります。好きな教科もしくは得意な教科は?」
「好きなのは美術とか英語とか歴史とかかな。得意なのはフランス語とか?」
「それでは嫌いな教科もしくは苦手な教科は?」
「嫌いなのは体育。」
「えっ、そうなんですか!?てっきり様は体育お得意なのかと思っていました。でも、運動神経はよろしいですよね?」
「あぁ、うん、苦手なわけじゃないんだけどね。体育って結構面倒くさいから嫌いなんだ。」
「やっぱりそうですよね。あぁ、驚きました。気を取り直しまして次に参ります。
休日には何をなさっているんですか?これも多くの方から質問がきていますね。」
「休日っていうものがあんまり無いからなぁ。最近何かしら用事が入ってるし。まぁぶらぶら街で家具店見て回ったり、あとは寝てるかな。」
「お忙しそうですね。」
「うん、ホスト部のセットってさすがに一日じゃ作りきれない時とかあるからさ、その時は休日にやっとかないとマズイでしょ。
だから、ね。まぁ大半は別の用事だったりするんだけども。」
「別、と言いますともしかしてお家の用事だったりするんですか?様のお家と言えばあの某大手美術関連の会社ですよね。
何かお手伝いをされているんですか?いずれは様がお継ぎになる会社ですし。」
「・・・・・それについてはノーコメントってことで。はい、次いってみよう!」
「分かりました、では次に。あ、これは皆さん気になっていらっしゃる事ではないでしょうか?様の好きなタイプは?」
「あぁ、ハルヒ。」
「・・・えっ!ハルヒ様ですか?あのホスト部の・・。」
「うん。ハルヒってさ結構サッパリした性格じゃん?それに自分を強く持ってるし。
まぁちょっと強く持ち過ぎな感じも否めないけど。俺、そういう人が好みなの。
だから、ハルヒがあのまんま女になってくれたらいいなぁって願望。」
「あ、そうだったんですか。私はてっきり・・。」
「ハハハッ、もしかしてへんな想像した?心配しなくても俺はノーマルですから、皆さん。って何言ってんだか。
んでもハルヒは普通に好きですよ?ハルヒ、聞いてる?これからも仲良くしてね!」
「そ、それではちょうどホスト部の話題が出たところで、今度はホスト部の方についての一問一答です。思ったままをお答えください。」
「了解。」
「ではまずホスト部部長の須王様についてどう思われていますか?」
「タマについてねぇ。タマはああ見えて結構バカです。いや、もうみんな分かってるか。
まぁ悪い奴ではないと思うし、実際やる時はやる奴だしね。好きですよ?結構。俺がホスト部に入るきっかけになったのもタマだし。
あの頃は結構嫌だったけど、今は感謝してます・・・多分。あぁ、恥ずかしいなもう。こんな事もう二度と言わないからな。
あ、でもタマについては色々ムカツク所もあって、
ここで語ったら時間が無いと思うからそれは後々本人に話したいと思います。
覚悟しとけよ?どうせ、何か思い当たる事があるだろうからな。以上。」
「有難うございました、次に副部長の鳳様についてお聞かせください。」
「鏡夜はねぇ。ハッキリ言って恐い。けどその分頼りになる存在。ああやってクールな感じを装っているけど、実は、な所とか俺は好き。
あ、ばらしたら恐いからここはあえて言わないけど。
友達でつくずく良かったって思う。敵対とかしてたら多分俺やっていけないし。
でも大好きです。いつも迷惑ばっかかけてごめんなさい。たまには誰かに頼るのも良いと思うよ?
それは俺じゃなくても他の奴でも良いし、ね。・・・・・あーもう、おしまいっ!」
「じゃあ次に銛之塚様については?」
「モリちゃんは本当に良い人。いつも助けられてます。男らしいし、俺の憧れかな。無口だけどたまに色々話すと本当に面白くて、楽しい。
だからもっと色々話しましょう。それでもっと仲良くなりたいです。モリちゃん、いつも有難う、これからもよろしく。
あ、また今度剣道してるとこ見に行きたいです。モリちゃんの剣道してる姿ってマジかっこ良い。惚れるね、アレは。」
「では次に埴之塚様についてお願いします。」
「ハニちゃんはほんっと謎。もう出会って二年とか経つけどまだよく分からない所がある。でもあの人がたまに見せる男らしさは良いと思う。
もちろん普段も可愛くて好きなんだけど、男らしいハニちゃんはもっと好き。
ハニちゃんにも色々慰めてもらってる。つらい時とか結構あってしんどかったんだけど、あの人のおかげでだいぶ楽になった。
うん、本当に。助かってます。また遊びに行こうねv」
「次に常陸院光・馨さまについてお聞かせくださ・・・」
「ちょい待って。」
「え?」
「光と馨、別に扱ってよ。双子とはいえ一人一人の人間なんだし、ね。」
「あ、これは失礼しました。では光様からお願いします。」
「うん、光はね可愛いよ?何かちょっとつんつんした感じに見せてるけど、本当は人の事が分かるいい奴だし。もっと自分を見せれば良いのに、って思う。
まぁ、アレがあいつの性格なんだから別にいいと思うけど。でも最近ちょっと変わってきたよね。やっぱりハルヒのおかげかなぁ、なんて。
俺がいえるのはもっと笑え、もっと楽しめ。って事かな。」
「では馨様については?」
「馨も本当に可愛い。けど実はしっかり者。光があんなんだから学校ではポジションが違うみたいだけど、でも結構頼りになる奴。
馨ももっと自分を見せても良いと思うよ?たまにはね。
こいつも最近変わってきてるから良い傾向だとおもう。
馨にいえるのは、もっと弱みを見せても良いんじゃないかって事。俺なんかじゃ頼りないかもだけど、いつでも声かけてくれて良いから。」
「最後にハルヒ様についてお聞かせください。」
「ハルヒは、さっきも言ったけど本当に好きです。
何か初めて会ったときに不思議と違和感無くて、同じモノを感じたって言うか、考え方が似てるって言うか、まぁそんな感じ。
ハルヒが来てくれたおかげでホスト部がちょっとずつ変わってきてると思う。もちろん、良い方向に。
これからももっと色んな刺激を与えてください。そんでできればハルヒ自身も変わっていって欲しい。
あ、変わるって言うか成長?かな。一緒に色んな事体験して、いっぱい楽しんで、いっぱい笑いましょう。以上。」
「有難うございました。様の言葉はとても心に響きました。」
「・・・あぁ、思い出さないで、マジ恥ずかしいから。もう、二度とこんな事言いたくないし。顔から火が出そうだ。」
「いえ、本当に素晴らしかったですよ?」
「・・・それなら良かった。」
「もうそろそろお別れの時間ですね、本当に長いお時間お疲れ様でした。」
「いえいえ、こちらこそ楽しかったです。」
「それでは今日はホスト部の 様にお越しいただきました。本当に有難うございました。
最後に様一言どうぞ。」
「えっと、いつもホスト部を御ひいきにしてくれて有難う。
俺は直接的に皆さんと関わる事は無いけどこれからもセットを通して皆さんと関わって行きたいです。これからも宜しくね。」
「では、皆様次回までごきげんよう。放送部の白鳥でございました。」
「・・・・おい、誰が緊張してるって?全然普通だったじゃん!」
「しかも、何かかなり恥ずかしい事をぺらぺらと・・・。」
「でも、ちょっと嬉しかったかも、なぁ馨?」
「まぁね。」
「おい、光も馨も一体どうしたんだ!変だぞ!?」
「う、うわぁーん!!」
「光邦?どうした。」
「、僕も大好きだよーーーーーーーー!!!!!!」
「・・・・・・そうか。・・・・俺もだ。」
「俺もだって・・・・モリ先輩。まぁ、俺もですが。」
「きょ、鏡夜まで!一体どうしたんだ皆!!騙されてるぞっ絶対騙されてる!」
「まぁ、殿はあとで個人的に話があるって言われてたもんねぇ。」
「ホントホント、一体何言われるんだろうねぇ。」
「ううっ!!それは言うなぁっ!!ハルヒィー皆がいじめるよー。」
「でもやっぱり緊張してたんじゃないですか?先輩。」(無視)
「え?」(ハルヒ・環除く一同)
「だって、いつもの先輩なら言わない事まで喋ってましたよね。それって緊張してたからなんじゃないですか?」
「・・・・そう言えば、そうとも考えられるな。あいつにしてはお喋りだったしな。」
「じゃあやっぱり緊張してたのかなぁ。」
「・・・・・確実にしてたんだろう。」
「あっははははは、何かせっかく格好良く見えてたのがだいなしだよなぁ!」
「ホント、ホント!!」
「あとで先輩に御礼言わないと。」
「え?なんで。」
「皆の事ちゃんと考えてくれてるから。忙しいのに。いつも甘えちゃってるし。」
「・・・・そっか。そうだな。」
「俺、いつでも声かけて良いって言われちゃったし、早速声かけちゃおうっかなぁ。」
「・・・・皆やっぱり酷い。俺のこと無視?」
「先輩、そんな所に座ってたら邪魔。」
「・・・・ごめんなさい。」