誰もいない 夕暮れの公園。



俺は、隣に座ってる切原くんの肩にコテンと頭をのせて、
ただボーっと考えていた。



考えていた、とはいっても別に、なにか一つのことに思いをめぐらしているワケでもなく、
本当に ただ、“なにか”を考えていた。



もしかしたら、何も考えてなかったのかもしれないけれど。


うん・・・そうだ、多分、そう。



チラリと切原くんに目をやると、
彼も彼で何か考えているのかいないのか、
遠くの方を見つめているみたいだった。



夕日、かな?



切原くんの視線の先にはオレンジ色のひどく綺麗な夕日があって、
もしかしたら、それを見ているのかな、なんて思ったけど、
やっぱり分からない。



尋ねる程のことでもないけど、でも何故かすごく気になって。



しばらくそのまま横顔を見つめていた。





「恥ずかしいんだけど。」





唐突に呟かれた言葉に、慌てて視線を逸らす。



切原くんが小さく笑った。






「嘘。もっと見て。」






その言葉に引き寄せられるように、切原くんの方を向く。






優しく、ふれるような キス。










「・・・・・ずっと見てて。」










口びるが離れたあとに、告げられた コトバ。
















何だか俺は、胸がいっぱいになって。


















泣いてしまわないように、目を閉じた。






































キミへの想いが あふれて あふれて










それをおさえる術なんて ボクは何ひとつ しらない

































あふれる