「なぁ、岳人。永遠の愛って信じるか?」
――はぁ?急に何だよ。
「俺、感じてもうたんや。永遠の愛。」
――ふーん、よかったね。
「何や、冷たい反応やなぁ・・・傷つくで。」
――勝手に傷ついてろよ、このノロケが。
「ノロケ?誰と?」
――どーせ、また新しい彼女とかの話だろ?聞き飽きたっての。
「・・・俺、今まで一度も彼女の話なんかしてへんけど。」
――してたじゃんかよ!!『今日は笑顔が可愛かった』とか、『寝顔が可愛かった』とか・・・いつもいつもへらへらしちゃってさ、かっこ悪いっての。
「いや、だからそれ彼女じゃないんやって。」
――じゃあなんだよ、彼氏かよ!?
「そうや。って言ってもまだ片思いやけど。」
――っ認めんなよ!!
「しかも、可愛い可愛い彼氏なんや。うらやましいやろ。」
――・・・・全然。
「そーか?うらやましいと思うけどなぁ・・・。こんなに可愛いって知ったら。」
――・・・へ?
「岳人、俺が誰の話してるかまだ分かってへんの?」
――いや、ちょい待ち。考えるから。
「ほな、あと10秒。じゅーきゅー・・」
――あー待てって!
「いーち、ぜろー。はい終了ー。」
――あーもう、わっかんねーよ!!
「ほんま、ダメダメやなぁ岳人は。」
――なんだと!!クソクソ侑士め!
「・・・・でも、ま。そんな所が可愛いんやけどな。」
――えっ・・ちょい、侑士?
「愛してんで、岳人。ホンマに。」
――ゆーし?
「こんなんキモイかも知れへんけど、冗談ちゃうよ。ずっと一緒におってくれへん?」
――うそ、だろ・・。
「岳人、永遠の愛って信じる?」
「俺は信じとるよ。」